前回の投稿から2カ月も経ってしまいました(執筆当時)。この間何をしていたかとうと、もちろん勤務先である介護施設に休むことなく勤務しておりましたが、その傍ら、副業と言っていいのかどうか分かりませんが、妻と自宅周りで農業にいそしんでおりました。妻が作物の害虫防除などの繊細な作業を担当し、私の担当はほとんどが草刈り、力仕事です。この時期は何せ草がよく生えます。もちろん除草剤も使いますが限られた部分だけで、殆どは刈払機をブンブン振り回して力ずくで刈っていきます。これを3時間もやればもうヘトヘトです。朝早く起きてやればだいぶ涼しくて効率も良いのですが朝に弱い私、大抵休みの日の9時~10時から始めることになってしまいます。ある日なんぞは午前中でキリの良いところまで終わらず、午後も猛暑の中作業を続け、所要時間が都合5時間に及んだため、軽い熱中症になってしまいました。そのため翌日の勤務では長時間立っていられないほどで、少なからず無様な姿を晒し、迷惑もかけてしまいました。職場の皆さん、ごめんなさい。
そして今、7月半ばを過ぎましたが、外に出ることが危険と言われるほどの酷暑となっています。もちろん容赦なく草は生えますがここは自分の体の方が大事です。何とか早く起きて早朝の2~3時間のみ作業を行うことにしています。こんな時期、午後に屋外作業など自殺行為です。でもこんな時期でも道路工事なんかで1日中屋外で作業されている方々もいらっしゃいます。彼らは一体どうやって暑さ対策をなさっているんでしょうか?ファン付きベストやネッククーラーなどの使用はされているんでしょうが、おそらく短い時間ごとに交替しなければ無理のように思います。建設業や警備の人手不足を余計に深刻に感じます。作業員のみなさん、お疲れ様です。
さて、そのような兼業農家である私ですが、先日、ようやく社会福祉士登録を済ませました。これで胸を張って社会福祉士であることを標榜できるようになりましたが、今はハローワークから支給される受講料の2割がいつ振り込まれるかの方が楽しみです。そんなもんです。まあ、そんな程度のモチベーションが割と重要で、そのために1回目で何としてでも合格しようと思ったので・・・。
ここで、私が社会福祉士を取得しようと思い立ったきっかけをいま一度、整理させてください。57歳のおっさんです。そもそも「就職に有利」「ソーシャルワーカーが天職だと思った」などとは微塵にも思っていません。思い起こせばケアマネを取得した時も当時の勤務先に勧められ、「まあ、受けてみるか・・・でも、一発で受かったらカッコええな」それだけでしたから。
①ケアマネ実務に就き、いつの間にか4年以上経過。通信で1年半学べば受験資格を得られることを知った;妻が社会福祉士であることもあり、何となく気になってスマホで検索していたら、学歴の無い私でも実務経験があれば受験資格を得られることを知ったのです。あんまり自慢できるものではないけど、気が付けばケアマネ業務に従事して既に5年経っていました。3年ほど前になりますか、当時、というか前職になりますが仕事にやりがいを感じていたのですがその反面、経営者のやり方に疑問を感じていた私は遅かれ早かれ退職を考えていたところでした。となると、どうせ退職金など雀の涙ですから、せっかくいただいた実務経験はせめて生かさせてもらわないと、と考えたのです。
②業務で接した社会福祉士、ほとんどが女性だが魅力的な人が多かった;ケアマネ業務に従事していると必ず毎日のように社会福祉士とコンタクトを取ることになります。病院のメディカルソーシャルワーカー(以下MSW)、地域包括支援センターや社会福祉協議会の職員などが主ですが、実に知識が豊富でコミュ力も高く、会議の日程調整など煩雑な業務をちゃちゃっとこなし、頼りがいがあるんです。そして何より接しやすい。特に病院だとどうしても看護師(以下NS)とやり取りしなければならないことが多いけど、NSってのは人にもよるがどうも癖の強い人が多い気がします。もちろん中には非常に接しやすいNSもいます。しかし一方、ひどいのになると介護職員を見下しているNSもいるんです。だから電話にしろ直接顔を合わすにしろかなりなストレスを感じてしまうことが多かったのが事実です。それに比べ、調整役のプロであるMSWについては全くと言っていいほどストレスを感じさせない人がほとんどでした。そもそも病院において介護事業所とのやりとりの窓口はMSWなので、電話するときは「○○さんお願いします」と、MSWの名前を名指しするようにしていました。もちろん、彼(彼女)達は退院調整でそれこそNS達に圧力をかけられ、場合によっては藁にもすがる思いで受け入れてくれる介護事業所或いは施設にコンタクトをとるのでしょう、安い給料なのに…。にもかかわらず物腰柔らかく、色んな手を打つことで問題を解決しようとするその姿にはいつも感服していました。そんな経験が受験を思い立つことになった一因です。
③多重介護の事例に直面することが多かった;世の中ってなんて不公平なんだろうって思います。高齢の親も元気で自分達もお金の心配なく過ごし、子供達も問題なく育っている…そんな順風満帆な人生を送っている人がいる一方、「ご主人が脳梗塞で要介護状態となり、同居の母は認知症で目が離せない」「失業して妻のパート収入が頼り、父は要介護状態でデイサービスに通っているが、利用料金を滞納している」「息子に障害があり、自分も体調が芳しくなかったが、主人もリウマチで要介護状態になってしまった」などなど、多重介護、或いは複数の問題を抱える家庭、あるいは介護者は枚挙にいとまがないほどです。大抵は介護者は中年~初老の女性なのですが、話を伺っているとたかだか介護保険界隈の知識しかないケアマネは途方もない無力感に襲われます。税金や保険料などお金のこと、障害者支援のこと、場合によっては生活保護に関することなど、課題は種々多様で重層的です。こんな時、「介護者を支援するには、介護保険界隈の知識だけでは足りない」と思うケアマネは私だけではないでしょう。この思いが受験のきっかけの最たるものでした。
さて、前置きが長くなってしまいました。先ほど、「NSは癖の強い人が多い」などと書きましたが、私の現在勤務する施設のNS達は実に優しい人ばかりで「介護さんが居ないとこの施設は成り立たない」と言ってくださり、非常に働きやすい職場です。私も殆どの時間を現場に入って介護業務に励んでいますが、担当者会議などになるとケアマネとして立ててくださっているので助かります。
しかし、クリニックの病床も併せ持つ「介護医療院」という施設の性格上、業務をリードするのはあくまでNSです。点滴や吸引など多岐に渡る処置はNSにしかできません。DRとの連携もNS、医療的側面を伴う他の病院や家族との連絡調整もやはりNSが行います。やはりNSはすごいです。最低でも3年の厳しい課程と実習をこなし、国家試験をパスしています。知識も手技も半端ないです。そして人に針を刺したり、管を挿入したりなどの独占業務を有しています。そのようなNSがリードする現場で無力な「なんちゃってソーシャルワーカー」である私は以下のことを心がけています。
・「この人と組めば安心で効率よく業務出来る」と思ってもらえるような助手ぶりを発揮する。 処置によりけりですが、NSによって若干のメソッドの違いがあり、それを踏まえた上で個々のNSの補助をしていく必要があるんです。ところで私は男なので、力ずくで患者を押さえておかないといけないときなど、有利であるとは思います。
・分からないこと、聞いたことがない用語などはすぐに聞く。 NSは専門用語を躊躇なく使う傾向があります。主にドイツ語ですが血をブルートと言ったり、死亡をステルベンと言ったり…。聞くは一時の恥、分からなければすぐに聞くようにしています。聞いたからといって、「そんなことも知らないの?」などと言われたことは一度もありません。これはDRでも一緒です。むしろ「よくぞ聞いてくれた」とばかりに丁寧に教えてくれます。
・レクリエーションなど、NSを巻き込んで可能な限り盛り上げる NSによってはレクも得意な方もいらっしゃいますが、一応職域ということで、「そこは介護職に任せた」という考えをお持ちかと思います。しかし、レクが楽しそうだとNSも人間、自然と参加したくなるようです。そうなったらせっかくなので遠慮なく参加してもらいます。レクの回し方の上手さはベテラン介護職のある種ステイタスでもありますが、NSにしてみても、「この人に任しておけば大丈夫」と一目置きたくなるようです。
医療のことに関してはNSにはかなわない。でも福祉を取り巻く制度や動向などのあらゆる知見に関しては「なんちゃってソーシャルワーカー」といえど長けていなければなりません。だからNSだけでなく他の職員やご家族などからの質問に速やかに答えられるようにしておくことが今後の課題と言えます。

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